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1日目
宇都宮、黒磯、郡山、福島まではすでに何度か来ている。今回はお盆と重なったせいか郡山-福島間が妙に混んでいた。
福島到着は13時ごろ。考えてみれば朝7時の電車に乗るのは旅行の時くらいのものだ。中高時代は毎日この時間の電車に乗っていたなんて今では信じられない。
福島から米沢に向かう。この区間はちょうど半年前に乗っている。一面真っ白だった前回とは打って変わって鮮烈な夏の山の景色になっていた。
米沢から先はとんでもない急カーブがいくつも出現する。こんなところ本当に新幹線が通るのか首を傾げたくなる。
立石寺(山寺)は山寺駅から歩いてすぐだ。寺の中は階段だらけ。と言っても千葉の鋸山の寺に比べればあまり疲れなかったような気がする。
尤も立石寺の方はパンピー立入禁止の修行の道があるので本当に大変なところは見ていないからそう感じるだけかもしれない。
昔は観光客用に超長い滑り台があったとかで現在もその遺構が確認できる。観光客に優しい寺である。
肝心の寺であるが、切り立った岩の上に建物があるのが印象的だ。
こんなところにどうやって建てたのか想像もつかないし明らかに不便だと思うわけだが宗教の力というのはすごいと思う。よく今日まで残っているものだ。
他にも、岩のところどころにボーリングの玉くらいの大きさの穴が空いていて、その穴にも仏像っぽいものが入っていたりして謎の多い寺である。
ちなみにこの寺は芭蕉が有名な句を読んだところらしく芭蕉と曽良の像がある。
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
山寺の話はこのへんにして次は仙台。
仙台は着いたのが遅かったせいであまり観光できなかった。
仙台城、瑞鳳殿に行ったが仙台城の博物館も瑞鳳殿も閉まっていて残念。
仙台ラーメン食べて多賀城の宿までひとっ走り。
1日目おわり。
2日目
松島を見るためにひたすら走る。
まず向かったのは多聞山。松島を南西から見る感じ。
ちょっと霞んでるのと仙台の火力発電所があるせいで割と凹む。
続いて松島海岸へ向かう。途中に松島4大スポットのうち2つがあるがどちらもスルーした。
松島海岸駅を通過すると四寺回廊巡り2つめ、瑞厳寺に到着する...のだがあまりに混んでいたのでそのまま通過してしまった。
向かう先は大高森。この区間は鉄道が完全に麻痺していて代行バスが走っている。
走ってたら鼻血が出たが気にする程でもない。暑い中走ってればそんな日もあるだろう。
大高森からの眺め。相変わらず霞んでていまいちぱっとしない。芭蕉が来た日はもっと空気が済んでいたのだろう。
確かに低い山の割に眺望は素晴らしい。あとどうでもいいけどここ電波入りますね。
で、電車の時刻確認したら大高森から陸前小野まで全力で走ればギリギリ間に合う時間。
当然速攻で下山して全力で走ったがあと1分のところで間に合わず。
久々にもっと速く走れるようになりたいと本気で思った。
次の電車まで1時間強。2駅先まで軽く走った。距離は大したことないとは言え全力で走った後はさすがにつらかった。
矢本から水沢(本当は平泉か一関に泊まりたかった)に向かう途中の乗り換えの駅のホームから花火が見えた。今年はあちこちで花火が楽しめた。
(直前に行った下関で関門海峡花火を見た)
2日目おわり。
3日目
平泉まで電車で戻り、毛越寺を見る。行くまで読めなかったが「もうつうじ」と読むらしい。
平泉と言えばやはり中尊寺を思い浮かべる人が多いせいかこちらは割と空いていた。四寺回廊の4寺の中で一番空いていたと思う。
夏らしく気持ちの良い風景にお堂がよくマッチしている。
さて、次は中尊寺。こちらはとんでもない人ごみであまりゆっくり見られなかったのが悔やまれる。
とりあえず本堂、金色堂をメインに見て他はあまり見ずに帰ってきた。
国道から本堂まではひたすら坂を登る。おそらく大した距離ではないのだが混んでいると長く感じる。
本堂の次は金色堂。中尊寺は金色堂(と資料館)だけ拝観料が必要。
資料館はあまりにも混んでいてロクに見ていないのでほとんど記憶にないのだが金色堂はさすがにすごかった。
ここまでするかってくらい本当に全部金ピカなのね。これは一見の価値あり。
中尊寺見てたら午後になっていた。予定通り北上まで軽く走る。
途中ランナーに追い越されてびっくりした。珍しいこともあるものだ。
というか水分補給のタイミングを間違えたせいで喉が乾いて倒れそうだった。
なんとか北上到着。艦これの北上もやる気ないキャラだけど北上駅も相当やる気ない感じだ。駅周辺居酒屋が数件ある以外ほとんど何もない。
スーパー探してたら日が暮れてしまった。
3日目おわり。
4日目
北上から花巻まで行き、そこから釜石線に乗る。予想の斜め上を行くとんでも路線だった。
飛行船で低空飛行したらこんな感じになるんだろうか。深い山の中を浮いてるような異様な感覚に襲われる。
釜石から宮古まではバス。山田線が復旧していない上代行バスもないので普通のバスに乗る。つまり18きっぷ使えない。クソ。
宮古から先は山田線。今回はさんりくトレイン宮古とかいうのが来てた。普通の快速なので18きっぷで乗れる。
停車駅は茂市、陸中川井、盛岡。陸中川井から盛岡まですべて通過という驚きの快速。カーブが多いので速度は当然遅い。
景色を楽しむはずだったがひたすら森の中を走っていて単調だったせいかつい寝てしまった。もったいない。
盛岡から好摩まで走る。はずだったが途中で日が暮れてしまいR4といえどもこの区間は街灯もほとんどなくさすがに走りにくかったので諦めて渋民で銀河鉄道に乗ってしまった。
しかしひと駅で300円は高いだろ。
好摩から更に花輪線で鹿角花輪まで進む。当初の予定では十和田南まで行くはずだったが宿が取れなくて断念した。
しかしこれが結果的に良かった。
数日前の大雨の影響で花輪線は鹿角花輪止まりになっていたのだ。
この日も宿で艦これ進めて4日目終わり。
5日目
十和田湖行きのバスに乗る。
9時初のバスに乗るはずだったが休日は運休というクソ仕様。10時過ぎのバスで向かった。
バスに乗客3人という贅沢な空間だった。(小型車でいいだろ)
この道はクマが出ることもあるとかで1日に4回も見た運転手もいるそうな。その人徒歩でこの道歩いたら絶対襲われるだろ。
途中十和田湖が見渡せる一番よいスポットで止めて展望台まで行かせてくれた。このバスに乗ってよかったと思う。
十和田湖は湖畔からではあまりよい眺望はないので到着後すぐに奥入瀬目指して走る。
奥入瀬到着。すごい人だかり。それでも澄んだ水と生い茂る木々の涼しい景観に癒される。ところどころにある滝もいつまでも見ていたくなるような魅力がある。
奥入瀬ハイキングコースを抜けそこから十和田温泉郷まで走る。最終バスは十和田湖を15:15で温泉郷を16:00発だった。
このへんは前日スマホで調べただけで不安だったので現地で確認した。
十和田湖に行くかどうか直前まで悩んでたが結局来てよかった。特に奥入瀬の方は。
温泉郷の足湯に浸かって艦これを進め、バスで八戸に行き、5日目終わり。
6日目
本八戸から18きっぷで青森に行き八甲田丸メモリアルシップに乗船。艦内をあちこちみてきた。
青函連絡船の歴史をひと通り見てきたのだが、なんと当時の大雪丸?艦長の方が艦内でいろいろ説明してくれるというサービス付き。
もう少し調べてから行けばもっと楽しめたかも。
八甲田丸でゆっくりしてたら山内丸山遺跡の方は時間がなくなってしまいました。残念。
遺跡の方は素人が見てもそんなに面白いものではないと思うので別にいいのですが。
続いて弘前城へ。こちらは軽く回っただけ。でも見るもの全部見たと思う。
しょぼい見張り台が天守閣だってことに気づくまで10分くらいかかった。
だって天守閣って言ったら松本城のやつとか想像するじゃん。
ひたすら電車に乗って鶴岡まで行って6日目終わり。
青森を出たのは正午過ぎだったと記憶しているがこのあと6時頃は土砂降りだったそうな。ニュース見てびっくりした。
ちなみに北海道はもっとひどくて函館-札幌間運転見合わせだったとか。直前まで北海道に行くかどうか迷ってたわけだが今回は行かなくてよかった。
7日目
鼠ヶ関まで乗る。なんでこんな何もない駅が終点なんだと思うわけだが答えは駅から少し歩いたところにあった。
県境だから終点だと。新潟県には行きたくない列車もあるんでしょう。大人の事情はよくわからん。
しばらく走ると笹川流れに着く。そんなに絶景というほどのものではないと感じた。磯の独特の臭いがきつかったせいかそれとも単にのどが渇いていて焦っていたからか。写真で見ると妙に美しいから驚きだ。
R345沿いには本当に何もなくて数kmおきくらいに自販機が点在する程度なので水分補給には苦労した。途中本当に倒れるかと思ったこともあった。
海岸から離脱した後山道っぽい感じになり道の景観がガラッと変わるので道を間違えたかと錯覚する。
しかも標識とかに新潟県の文字があるので県道に迷い込んだかと不安になったりしたが何とか村上到着。15:07の電車に間に合った。やったね!
40kmほぼずっと飛ばしてきたのでさすがに疲れた。気づいたら顔や服にかなりの塩がついていたが海からの風で付着したのだろう。
長岡まで電車乗って7日目終わり。
8日目
最終日。午前中は山本五十六記念館に行ってきた。山本五十六がこんなに素晴らしい人物だったとは知らなかった。
館内には殉死したときの戦闘機の左翼の一部が展示されている。展示品は決して多くはないが人柄や功績などがわかるような内容だった。
長岡駅を出る前に山本五十六が好きだったという水まんじゅう(の元になる酒まんじゅう)を買ってきた。
元の酒まんじゅうはやたらしょっぱかった。冷水にこれを浮かべてふやかしてから砂糖をかけて食べるのだそうだ。
長岡離脱後かの秘境路線只見線を(一部代行バスだが)乗りつぶした。只見駅付近のやばい感じ好き。
川面や山から湯気が立ち上ってて美しいけど不気味すぎる。
ゆっくりする間もなく代行バスで只見駅を離脱。
会津川口もあまりゆっくりする暇はなく正直物足りない。
会津若松に到着。若松城見るなら西若松で降りるべきだった。
会津若松には一度来ていて駅周辺には観光スポットはないことを確認している。
1年前の東北旅行が懐かしい。あの時は磐越西線乗って新潟経由で帰ってきたっけ。60km*3なんてもうやりたくない。
そんなことを考えながら東京に戻り8日目終わり。
まとめ
あちこち行きすぎたせいで記憶が薄れているものもあるが地図や写真などを見ていると旅行で見た風景や建物、展示品を見て感じたことなどいろいろ思い出すものだと思う。
旅行記を書いているのもこうやって反芻するためだ。今回の旅行も絶景や秘境を見たり資料館で歴史を学んだりと非常に有意義な旅行だったと思う。
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