土曜日
まずは道灌山に登り、母校の文化祭を1時間程度でざっと回る。今年も安定のクオリティだった。
2時新宿発の特急で茅野を目指す。茅野には4時前に着く。そうすると4時過ぎのバスに乗れるので、そのバスで白樺湖まで行き、そこから10km走って女神湖に向かう予定だ。
予定通り茅野駅に到着し、バスターミナルを目指す。おかしい、妙に閑散としている。白樺湖行きのバス停は3番乗り場。誰もいない。
改めてバス停で時刻表を確認する。なんか三角マークが付いてる。ん?何?平日限定?ちょっと待て、、、土日の白樺湖行きのバスは3時が最終だと!?オワッタ。
google mapで白樺湖までの距離を確認する。20kmはある。しかもぱっと見で歩道のなさそうなくねくね道路を経由している。しかも宿に6時に着くことになっている。仕方ない、タクシーだ。
ちょうどタクシー乗り場に1台だけ止まっていた。「すみません、白樺湖までお願いできますか?」「いいよ」というわけでタクシーで白樺湖を目指す。
はじめはずっと歩道が完備された市街地。しかも前の車がのろい。これなら走ったほうがよかったんじゃねえか。はじめの10kmくらいは本当にそんな感じだった。
市街地を抜け、人通りの少ない道になり、これ走ったら大変だろうな、という気持ちになってきた。この時点で料金は4000円くらい。
そのうちだんだん金銭感覚がおかしくなってきて、九十九折の急登を登っているときなどは九十九折3つ登って100円か。走る労力考えたらむしろ安くね?とか思い始めた。
最終的に白樺湖まで7000円くらい。決して安くない。だって成田から新千歳までの飛行機代ですら8000円〜9000円だったのだ。
でも、ここで金銭感覚がゆるくなったおかげで翌日の同窓会の焼き肉6000円とかも全く高いと感じずに、ただただ美味しかった、楽しかった、という記憶だけが残ったので結果オーライ。
こういう金銭的な失敗も、結果として金銭感覚が緩くなって人生を楽しくすることに繋がるなら、それはむしろ一度くらい経験したほうがいいのかもしれない。


さて、白樺湖から女神湖まで10kmくらい。白樺湖の湖畔の遊歩道を軽く走ってそのまま女神湖へ続く道を走る。途中ガスが濃い区間があってちょっと幻想的な雰囲気が出ていた。
ガス区間を抜けていよいよ女神湖到着。すごく寒い。とりあえず女神湖から翌日登る蓼科山を眺めてその立派な容姿に感心しつつ宿にチェックイン。



あったかい風呂で冷えた体を温め、美味しい夕食をいただき、かわいい犬を撫でて部屋に戻ってテレビを見てだらだらしてそのまま就寝。
キングオブコント2018をやっていたのだが、「ハナコ」と「さらば青春の光」の2チームが個人的には特に面白いと思った。
日曜日
6時前に起きて朝食を済ませ、7時に宿を出発、、、のはずだったがちょっとのんびりしすぎて15分遅延。というか外がガスっていてやる気が出るのに時間がかかった。


登山口に到着し、登ろうとするもどれが道なのかわからず15分ロス。結局ゲレンデをそのまま登るのが正解だった。
というわけでいきなり予定より30分遅れている。
一応行程としては7時発15時着で16hコースを攻めることになっているのでかなり余裕はある。が、30分はちょっと痛い。
ゲレンデを登り切るとガスの中に朝日が差し込んでいて幻想的な林が広がっていた。



林を抜けると7合目登山口。実はここまでは車で来ることもできるのだ。そのせいでここから急に人が増える。
そのまま山頂まで一気に登ったのだが、途中で自分とほぼ同じペースのトレイルランナーの方が現れた。山頂で少しお話し、別れた後は蓼科山の広い山頂を30分ほど歩きまわり、雲海を眺めた。
浅間山の他、槍ヶ岳や白馬を始めとする北アルプスなど富士山以外はだいたい見えた。






一旦蓼科を降り、続いて北横岳に登る。途中河原のようになっている道があったり、亀甲池という綺麗な池があったりして面白かったが、下りの途中で着地時に膝を岩に打ち付けて中破。しばらく走れなかった。
北横岳の山頂から先はめちゃくちゃ混んでいた。ロープウェーのせいだ。勘弁してくれ。混雑区間でさっきのランナーの方に追いついてまた暫くお話出来た。
そのランナーの方は浄水機能付きのボトルを使って軽量化しているそうだ。そんなものがあったとは。あとは燕〜槍の日帰りをやったとか。すげえよこの人。インスタ教えてもらったので帰ってから登録した。

河原っぽいところ

次に登る北横岳




プリンみたいな蓼科山


北横降りた後はそんなに混んでなくて、縞枯山とか茶臼山とかあったがあんまり記憶にない。そのまま麦草峠に到着。12時過ぎてた。かなりやばい。
トイレ休憩とウィダーチャージを済ませ、全力で丸山と中山を登り、そのままにゅうを目指して突っ走る。中山から6月に登った硫黄岳が見えて懐かしかった。

天狗岳とその左の硫黄岳。もう少し時間あればあそこまで行きたかった。

にゅうは噂通り、かなり景色の良い岩山だった。自然に岩が積み上がってできた展望台という感じ。


時間もないのでそのまま大急ぎで下山し、なんとか稲子の湯に3時半前に到着、温泉入って4時過ぎのバスで離脱できた。
最近は下山速度も上がってきていたのが救いだった。去年のペースだと間違いなく温泉はいる時間はなかったしヘタするとバスにすら間に合っていなかったかもしれない。


小海駅から小海線で佐久平まで。この路線と並行して走る道路を甲斐駒の翌日に走っているのでところどころ見覚えのある景色があった。甲斐駒懐かしい。さっきのランナーの方とも黒戸尾根の話でちょっと盛り上がった。
佐久平からは新幹線。意外と混んでいたがギリギリで座れた。軽井沢の手前だったおかげだ。軽井沢からだともう満席。座れたことに感謝しつつ大宮までぐっすり。
風呂入って一眠りしたおかげで山攻めてきたとは思えないくらい元気な状態でOB会に合流出来た。
めちゃくちゃ有意義な土日だった。
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